人生のかわし方

【アメリカ生活】無職、車の登録手続きに手こずる

アメリカでの車の登録手続き

車の登録所

前のオーナーから、車両の所有証明書が渡された。
この証明書は、車の売却時に必要になる大切な書類だ。
通常この証明書の手続きをもって、売買が完了となる。
僕はこの手続きが終わる前に小切手を渡してしまった。
あとになって考えると、お金を渡すタイミングが早すぎた。

僕は、最寄りのDMV(車の登録や免許に関する手続きをする場所)に足を運んだ。
車の登録をするためだ。
幸いDMVは、うちから近所で自転車で簡単に行けた。

DMVに入ると、車の登録する部屋と、免許の受付をする部屋が分かれていた。
僕は、車の登録をする方の部屋に入った。
平日の午前中だったからか、非常に空いていた。

カウンターに近づき、女性の事務員に、車の登録をしたいと伝えた。
そして証明書と、IDとしてパスポートを渡した。

彼女は書類に軽く目を通し、僕の名前を確認した。
その後、席から立ち上がり、別のスタッフと何かを確認し始めた。

前のオーナーが税金を払っていないから登録できない。
ここに来てもらうように連絡してね。

彼女は右手で電話のジェスチャーをしながらそう言った。

前のオーナーに連絡

僕は前オーナーにメッセージを送った。

税金だということは伏せておいた。
誰も税金についての話なんて聞きたくない。

車の登録ができないからDMVに来てくれないか?
用件だけで、説明は書かなかった。

今日はダメだが明日(金曜日)なら大丈夫だ。
金曜日の午後一で約束を取り付けた。

しかし、当日になってその約束はキャンセルされた。

なんだか不安になってきた

僕は軽く疑心暗鬼になっていた。

僕はすでにお金を払ってしまっていた。
しかし、正式には車の持ち主は、前オーナーだ。

このままバックれられたら面倒なことになる。

念のため、前オーナーの住所やFacebook上での写真、さらに交際相手の情報を保存しておいた。

そして翌週

週があけて月曜日になった。
朝起きて前オーナーに連絡をした。

しかし返信がない。

返信がないまま、僕は再度DMVに約束していた時間に向かった。

約束の時間に遅れること15分、ついに彼が到着した。
彼女も一緒に来ている。
FBで調べていたからすぐ誰だか分かった。

彼を連れて、一緒にカウンターの事務員に話かけた。
車の登録をしたい事、前回も来たが出来なかった事、彼が前のオーナーである事を伝えた。

事務員の女性は、前オーナーに、税金の支払いが済んでいない事を伝えた。

残りの手続きをテキパキと事務員は進め、前オーナーは税金を支払った。
200ドルくらいの請求だった。

事務員は、新しい証明書が僕の住所に送られるから、それが届いたらまた来るようにと言った。

さらに翌週

車の証明書が届いた。
それを持って再度DMVに行った。

購入時の税金と車の登録料1年分を支払った。
合わせて200ドルちょっとだった。
そして新しいナンバープレートを受け取った。

なかなか面倒な手続きだったが、これでやっと車の正式な所有者となった。

次は保険の手続きだ。