人生のかわし方

【外国は危ない?治安が悪い?】僕が強盗にあった事から学んだ事【ドイツ・ベルリンであった実体験を元に考えた】

「海外旅行に行きたいけどちょっと怖い」
「海外に行きたいけど危ないイメージがある」

この記事はそんな方を対象に書いています。

こんにちはkvrです。
僕は現在アメリカに住んでいます。
過去にはイギリスとドイツにいました。
タイにアパートを借りて住んでいたこともあります。
海外旅行・海外出張あわせて20ヵ国以上の国へ行きました。
本格的な旅人ほどではありませんが、海外での経験は豊富です。

今回は以下の点について書きます。

  • 僕が物取りの強盗にあった事から学んだ事

日本人が標的になりやすい犯罪にはいくつか種類があります。
例えば、スリや置き引きです。
その中でも今回は特に、一番危険な強盗に焦点を当てていきます。

僕は海外での生活が長いこともあり、強盗にあうという貴重な経験があります。
他の人が犯罪に巻き込まれない為、そして、何かあった時に被害を最小限に抑える為に、僕の経験をシェアいたします。

目次

どんな風に強盗にあったのか

事件は2015年7月31日の夕方に起きました。
夕方と行っても夏のベルリンの日照時間は長く、昼間と同じくらいあたりは明るいです。
僕は友達の女の子と一緒にクラブに行くところでした。
場所は、ヴァルシャウア駅の近くのレヴァラ・シュトラーセという通りです。
その通りはクラブ街で多くのクラブが並んでいます。
人通りは多く、常にまわりには誰かがいるような状態です。

クラブに行く前に、近所の公園でビールを2、3本飲みました。
僕が腕のG-ショックを見ると、クラブが開く時間になっていました。
だから僕はビール瓶を片手にクラブへ向いました。

ビール瓶を片手にレヴァラ・シュトラーセを歩いていると、アラブ・中東系の二人組みの男たちが近付いてきました。
二人とも身長は180センチ以上あり、大柄です。

男性のうちの一人が、近づきながら乾杯の動作をしました。
その男にあわせて、ほろ酔いの僕は左手に持っていたビール瓶を掲げました。
すると、その男が僕の腕を脇の下に入れて強く掴みました。
僕は驚きましたが、その男も酔っているだけだと思いました。
なのであまり強い危機感は感じていませんでした。

その男は「It's alright. It's alright..」と繰り返しながら僕を離しません。
僕は必死で抵抗するも、力勝負ではどうにもなりません。

友達の女の子を見ると、もう一人の男が手を制して僕らに近づかないようにしていました。

僕は自分のスキニーパンツの右ポケットに入れたスマホを、掴まれていない右手で強く握っていました。
僕は普段から現金はほとんど持たず、手帳型のスマホケースに銀行のカードと紙幣を1、2枚入れているだけです。
家の鍵はカラビナでズボンのベルトループにかけた後に、ズボンの左ポケットに入れています。
後ろポケットにはなにも入れないようにしています。
財布も注意が分散するので、あえて持たないです。

僕の腕をつかんでいた男は、ようやく僕を離しました。
そして別に急ぐでもなく、去っていきました。

僕はスマホと家の鍵を確認しました。
特になにも盗られてないし、ただの酔っ払いかと思い、そのままクラブに行きました。

クラブで何時間か滞在して、友達に時間を聞かれました。
僕が左手を見ると、そこにあるはずのG-ショックが無いことに気がつきました。

その時、僕は「うわぁ、やられた!!」と思いました。
高級な時計ならまだしも、G-ショックを盗るなんて予想だにしていませんでした。
しかもそんなに簡単に取れるような物でもないです。
腕に付いている腕時計を盗るなんて、完全に予想外でした。

金額的には被害は大したことはないですが、何かを盗られたという事実と、時計はプレゼントだったので、精神的に少しダメージを受けました。

やっていて良かったこと

  1. 所持品を最低限にしていた事
    強盗にあった時に僕が身に付けていたのはこれだけです。
    ・左ポケットの鍵
    ・右ポケットのスマホ
    ・腕時計
    最悪強盗にあって、脅された時は所持品を渡しましょう。
    所持品が少なければ、その時のリスクも減らせます。

  2. 抵抗しなかった事
    スリや置き引きではなく、力ずくで物を盗るような危険な人と戦ってはいけません。
    自分だけでなく、一緒にいる友人にも危険がおよびます。
    一人なら走って逃げたり、お店に駆け込むのも手です。

  3. 犯人を追わなかった事
    強盗によっては、グループで行動しています。
    下手に追うと危険な目にあいます。

二週間後、僕は恐ろしいニュースを目にしました。
僕が強盗にあった同じ場所で、オランダ人観光客のカップルが強盗に襲われて首を刃物で刺されました。

女性のハンドバッグが強盗に盗られて、二人はそれを取り返そうと抵抗しました。
二人は助けを呼ぶため声をあげましたが、集まってきたのは強盗犯の仲間でした。
そして二人は被害にあいました。

僕は腕時計くらいで済んで良かったのかもしれません。
盗られたのに気がついて抵抗していたらどうなっていたのか、考えるとおそろしいです。

被害にあわない為にするべきこと

  1. 情報収集
    まずは、どこが危険なエリアかを知る事が大事です。
    そして、そこに行かないのが最大の防犯です。

  2. 大勢で行く
    しかし、少し危険なエリアは歓楽街だったりします。 そういうところに行きたい場合は複数人で行きましょう。
    複数人で行動すれば、自分が犯罪の対象になる確率を減らしてくれます。

  3. 周りをよく見る
    治安の悪い場所に行くと、ちょっとピリっとした空気を感じます。
    「なんかここヤバそう」そう感じたら去りましょう。
    これは直感や感覚を頼りにして大丈夫です。

  4. 所持品は最低限
    繰り返しになりますが、所持品は最低限にしましょう。
    また過度な装飾やお洒落も場所に目立つので注意した方がいいです。

  5. 自分の身は自分で守ると強く意識する
    この意識があれば、適切な行動ができるでしょう。
    「誰も助けてくれないんだ」くらいの心掛けで動いた方が安全です。

終わりに

統計でみると外国は日本に比べると危険ということになります。
好奇心猫を殺すという言葉もありますし、日本から出ないというのが一番合理的な判断かもしれません。
しかし、それと同時に自分にとって新しい世界をみることは、この上なく楽しいことでもあります。

もしあなたが「ちょっと外の世界を見てみたい」そう思った時には、少しの意識があればうまく立ち回れます。
せっかくお金と時間をかけて外国に行くのですから、トラブルなく楽しみたいですよね。

みなさんが楽しい海外旅行や生活ができるように祈っています。