人生のかわし方

【イギリス住んでた俺が勧めるビートルズ隠れ名曲10選】これで明日からマニアの仲間入り!!

「イエスタデイのような有名曲は知っているけどもっと深く知りたい」
「たくさん曲があってどれから聞いていいかわからない」

この記事はそんな方へ向けて書いています。

こんにちはkvrです。
気がつけば20年以上ビートルズを聞き続けています。
ビートルズは、僕の音楽のふるさとのようなものです。
他の音楽を聞いていても、ふとした時にビートルズに帰ってきます。

この記事では「もっとビートルズの曲を知りたい」という方のために、ビートルズマニアの僕が隠れた名曲を選別し、みなさんに紹介いたします。

ビートルズの公式発表曲は213曲あります。
これだけたくさんの曲があると、どこから聞きはじめたらいいのかわからなくなるのは当然です。

活動期間は1962年から1970年の短い期間にも関わらず、音楽性が急激に変化しているのも手を付けにくい原因になっているでしょう。

僕がおすすめする隠れた曲を聞いたあとなら、スムーズにビートルズの世界へ入り込めるはずです。

それではランキングの紹介に参ります。
すべて聞き終わったあとは、あなたもビートルズマニアの仲間入りです。

目次

10位

I Will
(収録アルバム:The Beatles

アルバムの片隅にちょこんと置かれた1分46秒の短い曲です。
女性に自分を捧げる気持ちを歌った小さなラヴ・ソングです。
優しいサウンドにソフトに歌うポールの声がとてもよく調和しています。

僕が君をどれだけの間愛したか知るものはいるだろうか(Who knows how long I've loved you)
ねぇ君のことがまだ好きなんだ(You know I love you still)
生涯僕は孤独でいるべきだろうか(Will I wait a lonely lifetime)
君がそう望むなら、僕はそうするよ(If you want me to, I will)

9位

Wait
(収録アルバム:Rubber Soul )

イントロからグッと心を掴み、最後まで一気に聞かせる一曲です。
「待っていて欲しい」という恋人を待つ相手への意思をつづった歌です。

もし気持ちがもたなければ(But if your heart breaks)
待たなくていい、他の男の所へ行ってくれ(Don't wait, turn me away)
もし僕を信じていてくれるなら(And if your heart's strong)
待っていて欲しい、決して遅れはしないから(Hold on, I won't delay)

8位

Baby You're A Rich Man
(収録アルバム:Magical Mystery Tour )

皮肉を込めてお金持ちについて書かれた曲です。
おもしろいのが、その金持ちは自分を含めていることです。
映画「ソーシャル・ネットワーク」のエンディングにこの曲が使われています。

どんな気分だい?(How does it feel to be)
君も美しい生活をする人たちの一人だ(One of the beautiful people)
これで君も何ものかになったって事だね(Now that you know who you are)
君は何になりたいんだい(What do you want to be)

欲望が可視化されて、より効率的に共有されるような時代になりました。
そんな時代に生きる僕らにはとても響く曲ではないでしょうか。

7位

I'm Only Sleeping
(収録アルバム:Revolver )

ビートルズはとても正直です。
助けが欲しい時には「Help」を書き、仕事が忙しい時には「A Hard Day's Night」をつくりました。
今思っている気持ちをそのまま曲にします。
I'm Only Sleepingもその時のビートルズ疲労を正直に曲にしています。
少し皮肉な歌詞も良いスパイスになっています。

ビートルズは半年毎にアルバムを発表していました。
そんな驚異的なスピードで音楽をつくれば当然疲れますよね。

みんな僕のことを怠惰だと思っている(Everybody seems to think I'm lazy)
なんでもいいよ、彼は狂っているよ(I don't mind, I think they're crazy)
みんな忙しく走りまわってるよ(Running everywhere at such a speed)
そんな必要もないことに気づくまではさ('Til they find there's no need (there's no need))

6位

Good Night
(収録アルバム:The Beatles

ジョンが書いてドラマーのリンゴ・スターが歌った曲です。
ビートルズがこんな曲も書いていたんだと驚くような一曲です。
ホワイト・アルバムの締め括りにとてもマッチした美しい歌です。

一旦ブレイク

10位から6位までの曲はいかがでしょうか?
深すぎず、浅すぎない選曲を心がけています。

見つけにくい曲や、ちょっととっかかりにくい曲、それでも聞きやすい曲そんなゆるい基準をもとに独断と偏見で選曲しています。

ビートルズを聞き始めたばかりの人でも楽しめたはずです。

それでは残りの曲をご紹介いたします。

気になった曲だけでもいいので、聞いてみてください。

5位

Happiness Is A Warm Gan
(収録アルバム:The Beatles

暗いギターのアルペジオから曲が始まります。
曲調がガラッと変わる複雑な構成にビートルズもレコーディングに手を焼いたそうです。
ジョンの生々しい低い声に、歪んだギター。
とにかくかっこいいロックな一曲です。
歌詞は幅広い解釈が出来るので、先入観を与えないように翻訳は省略します。
タイトルの幸せはあたたかい銃(Happiness Is A Warm Gan)だけで想像をふくらまして聞くのもいいかもしれません。

4位

Norwegian Wood (The Bird Has Flown)
(収録アルバム:Rubber Soul )

幻想的、あるいは、性的ともいえる不思議な曲です。
女性と一夜の関係を持ったが、朝には彼女は消えていた。
オーガニックな音をバックにストーリーが語られています。

過去に一度、僕はある女の子と寝たんだ(I once had a girl)
あるいは、彼女が僕と寝た、そう言った方がいいのかな(Or should I say she once had me)

初期のビートルズはストレートな言葉でストレートな気持ちを歌っていました。
しかし中期のRubber Soulになると、言葉に深みが増し、少しおもむきの変わった曲が作られます。

彼女は僕に泊まっていくよう求め(She asked me to stay)
どこかに座っているようにと言った(And she told me to sit anywhere)
だから僕は部屋の中を見まわしたが(So I looked around)
イスなんて一脚もなかった(And I noticed there wasn't a chair)

ちなみに村上春樹の小説のタイトル「ノルウェイの森」は、この曲が由来となっています。

3位

Real Love
(収録アルバム:Anthology 2 )

ビートルズが解散後に発表された曲です。
オノ・ヨーコが持っていたジョンのデモを元に、他のビートルズがアレンジして発表しています。

コーラスの部分がとても美しい曲です。
一人でいることなんてない(Don't need to be alone)
孤独である必要はないんだ(No need to be alone)

繰り返し歌われるこのフレーズも印象的です。
結局のところ僕は君を待っていただけなんだ
(Seems that all I really was doing was waiting for you)

ビートルズの歌詞(waitやI will etc.)には「愛は待つもの」という概念が良く出てきます。
Real Loveの「待つ」という行為には、確信を持って待つという気持ちが感じられます。

2位

Here, There, And Everywhere
(収録アルバム:Revolver )

ポール・マッカートニーによって書かれた魔法のようなラヴ・ソングです。
イントロから一気に引き込まれます。

幸せに生きるためには(To lead a better life)
愛が必要なんだ(I need my love to be here)

どんな所にいても愛する人と一緒にいたい、という熱い思いの中、欲するだけの愛ではなく、与えあうことが大事という考えを表現しています。

1位

And I Love Her
(収録アルバム:A Hard Day's Night )

失恋によって傷付いた心、それでも愛した女性に対する気持ちが残っている、そんな心をさらけ出した少し寂しい曲です。
アレンジは最小限にとどめられており、ストレートに気持ちをつづっています。

ある部分ではこのようにポールは歌っています。

僕らのような愛は(A love like ours)
決して消えたりはしない(Could never die)
少なくとも(As long as I)
君が僕のそばにいる限り(Have you near me)

愛する女性が側にいる限り愛は冷めない、と歌っています。
彼女がいない場合は冷めることもあり得る、そう言っているようにも聞こえます。

僕の愛が冷めることはないだろう(I know this love of mine will never die)
彼女のことが好きなんだ(And I love her)

しかし一方こちらでは、愛は決して冷めることはないだろうと繰り返し歌われています。

この矛盾がなんとも愛おしいです。
むしろ自分の気持ちが冷めてしまうのを恐れているようにも感じます。

終わりに

いかかだったでしょうか。

気に入った曲に出会えたでしょうか?

もし気に入った曲があれば、今度はアルバムごとに聞いてみることを勧めます。

皆さんもビートルズのことが好きになって頂ければ幸いです。

お別れに最後にもう一曲紹介いたします。

Goodbye

※本記事中の翻訳は自分で行っています。気持ちを翻訳したものなので、他の訳とは相違があることがございます。詩の解釈の一つとして捉えるようお願いいたします。