人生のかわし方

アメリカでの就職活動と面接記録その2&3【アメリカの就活記録】

アメリカでの就職活動

先日地域のテック系企業で面接しました。今回は、その続きの記事です。

実は、前回のエントリから更にもう一度、技術担当者のとの面接をしていました。

なので今回は、2次面接と3次面接の二つ分を一気に記録していきます。

2次面接

2次面接は、技術担当のリーダとZOOMという会議アプリを使っての面接でした。
ちょっとした挨拶と軽い世間話を挟んだ後、経歴の説明(どうやらアメリカでは定番の質問らしい「Tell me about yourself」)から面接は始まった。

自分の経歴については話慣れているからスラスラと言葉が出てきた。

自分の経歴なのに、なぜかいつも誰か別の人の話をしている気持ちになる。

その後は、技術的な質問が少しあった。
特に詰まることなく、問題なく答えられた。

その感触は正しく、翌週に会社に来て次の面接をするように指示が出た。

3次面接

3次面接といいつつ、2時間半かけて面接が3回行われた。

久しぶりにスーツを身にまとい、自転車で会社へ向かった。
到着時は昼休み中で、受付には誰もいなかった。

会社はまさにアメリカのテック企業のイメージそのものだった。

ガラス張のドアや洗練された空間デザインに、卓球台に広いキッチンと高級なコーヒー・メイカー。
社員はスタンディングデスクやテラスのハンモックで仕事をしていた。

少し様子をみて待っていると、スタッフの一人が気がついて最初の面接担当者を連れて来てくれた。

3次面接 その1

最初の面接は、チーム全体の技術リーダーだった。

定番の質問である自分の経歴の説明から面接は始まった。
基本的に、1次面接や2次面接と質問の内容に大差はなかった。
当然僕は同じ内容を少し違う言い回しで答えるだけで済んだ。

面接の終わりに、何か聞きたいことはあるかと聞かれた。
これも定番の展開だ。

2、3質問をして、追加で自分ができることを伝えた。
とりあえず自分ができることはこういう事ですよ。これはいつも面接時に強調して伝えるようにしている。
自分が、今できる事、そしてこれからできるようになるである事、それを伝えた後で不採用になるなら別に構わない。

身勝手かもしれないがそう思っている。

出来ないことは出来ない。 31年生きていれば、そういうことも当然あることは認知している。

3次面接 その2

担当者3人との面接だった。

部署は同じかはわからないが、全員技術者だった。
質問に関しては、他の面接と変わりばえはしなかった。

他の面接に比べれば、質問の順序がランダムで統率が取れていないようにも思えたが、それほど答えに詰まるような質問はなかった。

面接的なリップ・サービスみたいなものもあったが、できる限り誠意を持って答えた。

こんなに長い面接ははじめてですと、先方に伝えた。

アメリカではこれくらい普通らしい。 もっと大きなテック企業だと面接だけで丸1日かけると言っていた。

多角的に人を見るのは良いかもしれないけど、同じ質問をして何か違う結果が得られるのか少し疑問に感じた。
でもこれが現在、地球上で一番お金持ちの国の、一番お金のある業種のやり方だ。

たぶん僕が預かり知らない深い理由でもあるのだろう。

個人的には、みんなで決めたことだから正しい、というのには何か違和感を感じる。少し引っかかる所を感じた。

あるいはちょっと疲れてイラついただけなのかもしれないけれど。

3次面接 その2

この面接は少し趣向が違っていた。

技術よりの質問で、3人の(採用されればチーム・メンバーになるる人たち)担当者が問題を出してきた。

正直そこまで難易度の高い質問ではなかったが、うまく答えられない質問が多かった。

ホワイト・ボードにコードを書いたり、仕様の説明をさせられた。
使い慣れているテキスト・エディタやインターネットがあれば余裕だったのだろうが、答えに詰まりに詰まった。

ロジックにまつわる質問や問題解決的な質問には答える事が出来たが、基本中の基本であるHTMLやCSSに関する書き方については完全にエディタ頼みになっていて、焦りに焦った。
担当者の補助を借りてどうにか答えられたくらいだ。

担当者たちに、自分がばかみたいだ...(I feel like I'm so stupid...)と思わず漏らしてしまった。   担当者たちは、どれくらい知っているか試すための少し意地悪な質問だから大丈夫。実際の現場と解離があるのは分かっているから気にしないで。と言ってくれた。

これからどういう展開があるかに説明を受け、僕は会社を後にした。

 終わりに

会社を後にすると、疲れとストレスがどっと表面化した。

僕は今年の6月に日本で会社を辞めた。

このブランクのせいで、精神がやわになってしまったようだ。
社会に偏在している基本的な重力にすら軽く潰されてしまった。

軽くヘマもこいたが、これからの展開について細かい説明があった。
おそらく次のフェイズにもいけるだろう(というかまだあるのか...)

ぬるま湯のせいで弱った僕の心は、若干働く意欲を削がれたが、少し時間をおけば大丈夫だろう。

終わりに その2

就職活動をする度に、毎回僕は思う。

なんで働かなければいけないのだろう?なんの為に働くのだろうと。 仕事に慣れて、ルーティン化してしまえばそんな疑問も小さくなる。

ある意味、思考停止と言ってもいいが、疑問は消える。ストレスも消える。
今の僕は、そんな思考停止に向かって一直線に走っているのだが、これは本当に望んだ道なのか、正しい道なのか、疑問はどんどん膨れ上がる。

せっかく浮かんだ疑問や擬暗、せめてここに残しておこう。
とりあえず目の前にあるキャッシュに手を伸ばそう。