【映画レビュー】そこを押して欲しかった。ツボを押さえた極上ゾンビ・コメディ【ゾンビーランド/Zombieland】
ゾンビーランド
誰も文句を言わない上質でくだらないツボをおさえたゾンビ・コメディ。
コロンバスは独自のルールを設定し、ポスト・アポカリプスの世界を生き抜いていた。
そんな中ゾンビーに恨みを持つタラハシーと出会った。
タラハシーが好物のお菓子トゥインキーを探しにスーパーマーケットに入ったところ、ウィチェタとリトルロックと姉妹に出会う。
それぞれの出会いがコロンバスの独自のルールに変化を与えていく。
ここが面白いと思った1
この豪華なキャストが出てるだけで面白い。
ジェシー・アイゼンバーグ
ウディ・ハレルソン
エマ・ストーン
アビゲイル・プレスリン
こんな豪華な人たちがゾンビ・コメディと疑いたくなる気持ちはわかりますが、騙されたと思って観てください。
映画ファンならこの人たちが出演している作品はどこかで見た事があるはずです。
簡単に紹介していきます。
ジェシーは、ソーシャル・ネット・ワークやグランド・イリュージョンが有名でしょう。僕はファンなので彼が出演しているだけ見ます。
知的だけど、どこか劣等感を醸し出す役をやらせれば、右に出るものはいないでしょう。
ウディは、ハンガー・ゲームズや、ジェシーと共演しているグランド・イリュージョンがメジャーなところだと思います。
ノー・カントリーにも出演しています。
危ないけど、ちょっと抜けてるキャラクターが良く合います。
エマ・ストーンは、ラ・ラ・ランドやバードマンがわかりやすいでしょう。
ネットフリックス・オリジナルのExplained(世界の"今"をダイジェスト)というドキュメンタリーのナレーションもやっています。
またマニアックというネットフリックスのシリーズにも出ていたのも印象的でした。
アビゲイルは、ちょっと分かりにくいかもしれませんが、ホラー映画のサインでメル・ギブソンと共演していた女の子です。
リトル・ミス・サンシャインのメガネをかけた娘役の方が印象は強いかもしれません。
どうでしょう?これだけでも見たくなりますよね。
ここが面白いと思った2
過去のゾンビ映画に対してツッコミを入れているところが面白い。
ゾンビ映画を見ていると、キャラクターの行動にフラストレーションが溜まります。
「何やってんだよ。。」
と大抵のゾンビ映画ではツッコミを入れたくなる行動をします。
この映画ではコロンバスのルールでそれを抑制してくれます。
例えば、ダブル・タップ(トドメをさせ)では、一度倒したゾンビの頭を忘れずに撃ち抜くことを定めています。
一度倒したと思ったゾンビに、噛まれるなんてかなり良くあるシーンです。
このツッコミの入れ具合がなんとも気持ちいいです。
ここが面白いと思った3
本格的なグロテスクさをジョークで息抜きさせるバランス。
コメディといいつつ、ゾンビの気持ち悪さやリアルさは抜かりがありません。
ゾンビを出演させたらアメリカはダントツで世界一です。
グロいゾンビを暴力的に叩きのめすシーンがずっと続くと、見ている人は疲れます。
それを緩和する為に、ちょっとしたジョークを挟みこんでいます。
例えば、 タラハシーが話すゾンビー・キル・オブ・ウィークです。
これはゾンビをちょっと変わった方法で倒すと与えられる賞のような物です。
他にもコロンバスの隣人がゾンビ化した時に、隣人を「406」と呼んでいたのニヤリとしてしまいます。
ジャブのようなジョークですが地味にきいてきます。
終わりに
僕はゾンビ映画を疲れている時に良くみます。
特に深く考える必要がないし、適当に見ても楽しめるからです。
むしろ真剣に見ると疲れます。
疲れて帰ってきて、外にも出たくない気分の時にこの映画はうってつけかもしれません。
金曜の夜が少し楽しくなること間違いないです。
2019年に続編が発表されたようですね。
続編も絶対見たいです。
この映画好きならこれもおすすめ
・カメラを止めるな
カメラを止めるなは日本が誇るべきゾンビ映画です。
これは前情報も何もなしで見た方がいいです。
僕はほとんど映画館にはいきませんが、カメラを止めるなは劇場で見ました。
・アドベンチャーランドへようこそ(Adventureland)
アドベンチャーランドは気持ちのいい青春映画です。
クリスティン・スチュワートのグッと来る美しさを見るだけも価値があります。
・ディス・イズ・ジ・エンド(This is the end)
ディス・イズ・ジ・エンドが一番ゾンビーランドに似ているかもしれません。
豪華キャストでくだらないことをする映画です。エマ・ワトソンが出てるのは驚きです。