人生のかわし方

理論派・エビデンス好きにおすすめ。運動が健康に良い理由【Spark/脳を鍛えるには運動しかない】

脳を鍛えるには運動しかない

運動をしない言い訳を粉々に論破されたい人、必読。

運動は健康に良い、誰もが知っている事実でしょう。
しかし実際に行動に移す人はごく一部です。
さらに運動を習慣化できる人は、その中でもたった一握り。

運動好きな人や、すでに運動を習慣化している人は、この本を読む必要はないでしょう。
論理的、かつ、具体的に運動の良さを脳に叩き込みたい。
そして自分の重い腰をどうにか上げて欲しい。
そんな人にはおすすめです。

この本を読み終わる頃には、
そこまで言うんだったらちょっと運動してみるか
そういう心持ちになるでしょう。

本を読むのは面倒だし、運動の効果をさっさと実感したい。
そう思っている方はこの本を買うよりも、そのお金でさっさとジムに行って運動するのが良いです。
家の周りを走るのでも当然良いし、その場でスクワットしても大丈夫です。
運動の仕方はなんでもいいです。
30分くらい運動して、自分の体に聞いてみてください。

この本では、様々な例やエビデンスを出して、主張を固めていますが、メインのトピックはシンプルです。

運動は脳にいいから今すぐ始めるべき。
これだけです。

運動は健康に良い。それをもう少し具体的に言うと、運動は脳に良いということです。

少しだけ具体的に

運動をすると体が様々な成分が生成します。

筋肉を動かすと、脳に有益な成分が生成され、それらが血流に乗って脳に到達します。
そしてその成分は、脳内の最も高次な思考プロセスに関わるメカニズムにとって重要な役割を果たします。

その成分とはBDNFやIGF-1そしてVEGEなどのことです。
この本では特にBDNFに注目しているので、BDNFについてはもう少し詳しく説明します。

BDNF(Brain-derived neurotrophic factor:脳由来神経栄養因子)
神経細胞が活性化された際に生成されるプロテイン
活力剤のような成分で脳の細胞に栄養を与える。
脳が効率的に機能させたり、成長も促進すると同時に、新しい神経細胞に刺激を与える。
Loc 4066(原文訳)

ごちゃごちゃ書きましたが、要するに
運動をすると、脳の機能を調整したり、成長を助ける成分が出るよ
と言うです。

もっと詳しく知りたいと思った方は是非、本を読んでみてください。

実際には何に良いのか

本書では以下のようなものに効果があるとされています。

ちょっと万能薬感があって胡散臭いですが、脳機能が改善されるので納得です。
本書内では臨床試験の結果を根拠に、各症状に効果があるとしています。

上記の症状で苦しんでいる方はぜひ運動してみることをおすすめします。
うつや不安症で苦しんでいる方は、運動するのも億劫な気分かもしれません。

そんな人はちょっとでもいいから散歩すると良い、と本書に書いてあります。
とりあえず出来ることから、なんでもいいので体を動かす。それが大事だと著者は何度も筆を重ねています。

これは僕も実感を持って同意できます。

僕も秋口など気温が下がる頃には、ちょっと気分が重くなります。
そして家に引きこもりがちになるのです。

重い腰を少しあげて、散歩したりすると、家に帰る頃にはいくぶん気持ちがマシになっています。
外が寒ければ、ショッピング・モールや本屋の中をウロウロするのでも大丈夫です。
僕はよく札幌の地下街をすすきのから札幌駅まで歩いてました。

そして気分が少し良くなると、近所の川の周りをジョギングしたり、ジムに行こうという風にやる気が出てきます。

終わりに

僕は小さい頃からずっと運動をしていました。
野球にサッカーに水泳、スケートボードにスキーにアイススケート、子供の時は遊びはほとんど運動でした。
中高では部活でバドミントンをやっていましたが、卒業してからは習慣的に運動をする機会がなくなってしまいました。

久しぶりに体を動かすと、運動ってこんなに気持ち良いモノだったんだ、と思い出しました。

僕は週に4回ほどジムに行っています。
運動した後は良い気分が一日続きます。
作業に集中できるし、やる気も少し湧きます。
僕はもう運動なしでは生きられないです。
体も鍛えられるし、気分も良くなるし、良いことだらけです。

本の紹介のはずでしたが、運動の勧めに関する部分が大きくなってしまいました。
みんなが運動して、多くの人がハッピーになることが著者も望むところだと思うので、まぁよしとしましょう。

脳を鍛えるには運動しかない

Spark! How exercise will improve the performance of your brain

ちなみに翻訳版(2178円)が高かったので僕は原書(642円)を読みました。
脳内細胞とか成分がたくさん出てきてちょっと読みにくかったですが勉強になりました。
僕は全て通して読みましたが、関心のあるチャプターを読むだけでも十分です。

【映画レビュー】そこを押して欲しかった。ツボを押さえた極上ゾンビ・コメディ【ゾンビーランド/Zombieland】

ゾンビーランド

誰も文句を言わない上質でくだらないツボをおさえたゾンビ・コメディ。

コロンバスは独自のルールを設定し、ポスト・アポカリプスの世界を生き抜いていた。
そんな中ゾンビーに恨みを持つタラハシーと出会った。
タラハシーが好物のお菓子トゥインキーを探しにスーパーマーケットに入ったところ、ウィチェタとリトルロックと姉妹に出会う。
それぞれの出会いがコロンバスの独自のルールに変化を与えていく。

ここが面白いと思った1

この豪華なキャストが出てるだけで面白い。

ジェシー・アイゼンバーグ
ウディ・ハレルソン
エマ・ストーン
アビゲイル・プレスリン

こんな豪華な人たちがゾンビ・コメディと疑いたくなる気持ちはわかりますが、騙されたと思って観てください。

映画ファンならこの人たちが出演している作品はどこかで見た事があるはずです。
簡単に紹介していきます。

ジェシーは、ソーシャル・ネット・ワークやグランド・イリュージョンが有名でしょう。僕はファンなので彼が出演しているだけ見ます。
知的だけど、どこか劣等感を醸し出す役をやらせれば、右に出るものはいないでしょう。

ウディは、ハンガー・ゲームズや、ジェシーと共演しているグランド・イリュージョンがメジャーなところだと思います。
ノー・カントリーにも出演しています。
危ないけど、ちょっと抜けてるキャラクターが良く合います。

エマ・ストーンは、ラ・ラ・ランドやバードマンがわかりやすいでしょう。
ネットフリックス・オリジナルのExplained(世界の"今"をダイジェスト)というドキュメンタリーのナレーションもやっています。
またマニアックというネットフリックスのシリーズにも出ていたのも印象的でした。

アビゲイルは、ちょっと分かりにくいかもしれませんが、ホラー映画のサインでメル・ギブソンと共演していた女の子です。
リトル・ミス・サンシャインのメガネをかけた娘役の方が印象は強いかもしれません。

どうでしょう?これだけでも見たくなりますよね。

ここが面白いと思った2

過去のゾンビ映画に対してツッコミを入れているところが面白い。

ゾンビ映画を見ていると、キャラクターの行動にフラストレーションが溜まります。
「何やってんだよ。。」
と大抵のゾンビ映画ではツッコミを入れたくなる行動をします。

この映画ではコロンバスのルールでそれを抑制してくれます。
例えば、ダブル・タップ(トドメをさせ)では、一度倒したゾンビの頭を忘れずに撃ち抜くことを定めています。
一度倒したと思ったゾンビに、噛まれるなんてかなり良くあるシーンです。

このツッコミの入れ具合がなんとも気持ちいいです。

ここが面白いと思った3

本格的なグロテスクさをジョークで息抜きさせるバランス。

コメディといいつつ、ゾンビの気持ち悪さやリアルさは抜かりがありません。
ゾンビを出演させたらアメリカはダントツで世界一です。

グロいゾンビを暴力的に叩きのめすシーンがずっと続くと、見ている人は疲れます。
それを緩和する為に、ちょっとしたジョークを挟みこんでいます。

例えば、 タラハシーが話すゾンビー・キル・オブ・ウィークです。
これはゾンビをちょっと変わった方法で倒すと与えられる賞のような物です。
他にもコロンバスの隣人がゾンビ化した時に、隣人を「406」と呼んでいたのニヤリとしてしまいます。

ジャブのようなジョークですが地味にきいてきます。

終わりに

僕はゾンビ映画を疲れている時に良くみます。
特に深く考える必要がないし、適当に見ても楽しめるからです。
むしろ真剣に見ると疲れます。

疲れて帰ってきて、外にも出たくない気分の時にこの映画はうってつけかもしれません。
金曜の夜が少し楽しくなること間違いないです。

アマゾンリンク:

2019年に続編が発表されたようですね。
続編も絶対見たいです。

この映画好きならこれもおすすめ

・カメラを止めるな
カメラを止めるなは日本が誇るべきゾンビ映画です。
これは前情報も何もなしで見た方がいいです。
僕はほとんど映画館にはいきませんが、カメラを止めるなは劇場で見ました。

アドベンチャーランドへようこそ(Adventureland)
アドベンチャーランドは気持ちのいい青春映画です。
クリスティン・スチュワートのグッと来る美しさを見るだけも価値があります。

・ディス・イズ・ジ・エンド(This is the end)
ディス・イズ・ジ・エンドが一番ゾンビーランドに似ているかもしれません。
豪華キャストでくだらないことをする映画です。エマ・ワトソンが出てるのは驚きです。

【海外移住希望者必見】4都市比較。ロンドン・ベルリン・札幌・アイダホ、それぞれの良さと悪さ

はじめに

22歳まで僕は北海道の片田舎の町に住んでいました。
大学卒業後は数年ごとに移動しています。
同じ街にいたのは最長で2年ほどです。
西へ東へ節操なく移動しています。
新しい街に行って、新しい人に会い、新しい仕事をしました。

今回はこの10年間で住んできた街について伝えたいです。
それぞれの街(あるいは国)の良さや悪さを主観的な目線で書きます。

日本から出たい。海外ってどんな感じなんだろう。
そう思っている方には面白く読んでもらえると思います。

4都市比較


ロンドン

家賃はちょっと高いけど、働き方はゆっくりしているし、娯楽もたくさん。海外旅行にさくっと行けるのも魅力。

・概要
ロンドンへ行ったのは22歳の時です。
2年間滞在しました。
行く前からある程度英語は話せました。
3ヶ月ほど語学学校に通って、残りの期間は販売店で働いてました。
僕も若かったし、とにかく楽しかったです。
友達とパブに行ったり、コンサートやクラブにも良く行きました。
有給を使って海外旅行にも良く行きました。

・良いところ
色んな人に会える事
色んな人に会える事がロンドンの良さだと思います。
かなり尖った意見の人や変わった人が多いです。
そういう人と話していると世界が広がるような感じがします。
外国人だけではなくて、変わった日本人に会えるのも刺激的でした。

僕は閉鎖的で画一的なところで育ったので、アーティスト的な人やフリーランスで仕事をしている人にはロンドンではじめて出会う事ができました。
こういう人に会って「進学→就職」以外にも道はあるんだなと知りました。

娯楽がいっぱい
物価は高いですがお金をかけずに楽しめるところがたくさんあります。
美術館や博物館はほとんど無料で入れますし、見ているだけ楽しいマーケットもたくさんあります。
コンサートもほぼ毎日どこかでやってますし、日本に比べると安いです。
特に楽しかったのは、仲の良い友達と安い中華料理を食べて、プールをやって、パブでゆっくりビールを飲む事でした。

・悪いところ
家賃が高い
僕は家賃だけで500ポンド(7万くらい)払っていました。
住んでいたのはクラウチエンドというロンドンの北側にある町で、地下鉄駅までバスに乗らないと行けない陸の孤島でした。
クラウチエンド自体は最高にクールなエリアです。

交通費も高い
僕の住んでいたところはゾーン3なので、当時で週30ポンドほど定期代に消えてました。
今はおそらくもっと高いでしょう。
そしてバスはよく遅れますし、地下鉄もよく止まります。


ベルリン

尖った人は多いけど、ストレスは少なく生きられる。人生楽しいと感じられる街。

・概要
26歳の時に商社での仕事を辞めてベルリンに行きました。
ベルリンにいたのはちょうど1年間です。
ドイツ語は全く話せない状態でした。
到着直後から1年間ずっと語学学校に通っていました。
フリーで翻訳の仕事やレストランの皿洗い、そして家の管理の仕事などで生活費をまかなってました。
仕事をしていない時はひたすらドイツ語とプログラミングの勉強をしていました。

・良いところ
生活費の安さ
とにかく安いです。
この安さは精神的な落ち着きを与えてくれます。
家賃は広めの部屋でも300ユーロくらいでありますし、交通費も安いです。
スーパーで買い物をすれば驚くほど安く食材が買えます。
当然ビールも安いです。
質の良いクラブも5ユーロとか10ユーロで入れます。
語学学校もフルタイムで通ってましたが、月200ユーロちょっとでした。

ユニークさ
他では体験したことのない音楽やアート作品、そして生き方に触れる事ができます。
クナイペ(パブみたいな感じ)では夜な夜なオリジナリティ溢れるアーティストが演奏をしています。
入場料は取らず、自分でどれくらい払うか決める投げ銭スタイルなのも気に入っています。
良いと思った人に直接お金を渡せるのはわかりやすくて好きです。

とにかく落ち着く
ベルリン市内には多くの公園や川や湖があり、手軽に行く事ができます。
天気の良い日にケバブとビールを持って公園でゆっくりするのは最高です。

ベルリンのゆっくりした感じは、何ものにも変えがたいリラックス感を与えてくれます。
お金もそれほどなくて良いし、何か特別な仕事をしてなくても良い。
独自の考えと意見さえあれば、それだけでクールだし、競争しなくて良いという雰囲気は僕にはとても良く合いました。

・悪いところ
家探しが大変
家探しの競争率がおそろしく高いです。
長期契約で住める家を見つけのはなかなか骨が折れます。
僕は運良くスムーズに家は見つけましたが、毎月引越ししているような人もたくさんいました。
コネが必要な街かもしれません。

ドイツ語の複雑さ
僕はドイツ語が大好きなので大丈夫でしたが、ドイツ語を習得するのはかなりのコストがかかります。
英語と比べるとルールや文法が複雑になりますし、覚える事が山のようにあります。
英語は学校で勉強するのである程度下地ができているので、英語圏に住んできるだけである程度は伸びますが、ドイツ語は腰を据えて取りかからないと身に付かないです。
5年10年単位で住んでいてもドイツ語が全く話せない人にベルリンで良く会いました。


札幌

安定した生活を送られるし、飯がとにかく美味い。仕事は大変だけど足りない物はなにも無いと思える街。

・概要
札幌で職業訓練を受けて、大手のIT企業へ就職した後に札幌へ引っ越しました。
札幌には2年ちょっと住んでいました。
ほとんど仕事か勉強をしていたような気がします。
隙間に空いた時間で友達や彼女と遊んでいました。

・良いところ
安定感
中心部はこじんまりとしていますが、足りない物はなにも無いです。
必要な物はなんでも手に入りますし、十分娯楽もあります。
雪まつりよさこい祭りにイベントもたくさん開かれています。 ちょっとバスに乗れば定山渓で温泉も楽しめます。
スープカレーやラーメンはどこ行っても美味いし、安い居酒屋でもうまい海鮮にありつけます。
ライブハウスやクラブでは面白い音楽も聞けますし、キタラではクラシックも楽しめます。

日本
言葉は日本語だし、日本の文化も分かっているから余計なストレスを感じる事がないのは楽です。


・悪いところ
寒さと雪それと夜の長さ
夏は最高ですが冬の暗さは大変です。
3時くらいから暗くなり始めます。
雪かきはめんどうだし、骨身に染みるような寒さは心身を蝕みます。
長い冬のおかげで春のありがたみを感じられますが、やはり冬は辛い。

仕事
僕は好きな仕事だったのである程度楽しんでもいましたが、やはり大変です。
僕はプログラマの仕事をしていました。
年2000時間くらい働いていて残業時間は上限ギリギリでした。
休日出勤も結構ありましたし、時代錯誤ですが徹夜もありました。
休みの日も勉強会に参加したり、家で勉強したりしていました。


アイダホ

広大な大地とゆったりした住宅環境は最高です。
人はフレンドリーだし、いろいろな手続きも融通がきく。

・概要
札幌で結婚しました。
妻の仕事の関係で2019年8月に一緒に引越して来ました。
今現在もアイダホに住んでいます。
僕は無職です。

・良いところ
住宅環境
家の広さと家賃のマイルドさは素敵です。
僕たちが払っている家賃は625ドル(6万ちょっと)ですが、広さは札幌で住んでいた1LDKの3倍はあります。
800ドルくらい払えば一軒家も借りられます。

人の明るさ
人はフレンドリーで明るいです。
ちょっと買い物に行くだけでも店員さんが気さくに話しかけてきます。
日本ではマニュアル通りの接客だし、ドイツでは接客感ゼロでした。

・悪いところ
車社会
公共交通機関は皆無なので運転しないと街に閉じ込められます。
スーパーの商品の容量が大きいので買い物も大変です。
また車が来ることを基本に設計されているので、郊外にお店が構えられています。

僕は車の運転が嫌いなので車社会は苦痛です。
さらに車に関連する出費も痛いです。

医療費
これはアメリカに住む最大のリスクかもしれないです。
保険料の高さと医療費の高さは家計を大幅に圧迫しますし、怪我をしたら医療費で大金が飛ぶ不安があります。
例えば骨を一本折ったとすると、平気で20万くらい消えます。
僕たちが選んでいる保険プランが原因でもありますが、20万くらいは保険が適用されません。

まとめ

ロンドンは楽しいけど、生活費が高い。ちなみにビザも取りにくい。
ベルリンは落ち着くし、また住んでもいいかもしれない。
札幌は素敵な街。でも日本の会社で働くのは消耗が激しい。
アイダホも住みやすいけど、車社会で出費が痛いし、病気や怪我が怖い。

僕はこんなに移動の多い人生になるとは想像してなかったです。
そしてこれからも移動することになるでしょう。

【アイダホ州、近所のCBD販売店に行ってみた】アメリカ食品医薬品局のニュースを読んで思ったCBDの今

本記事はCBDの使用や販売を促すものではありません。

FDA(アメリカ食品医薬品局)が警告をした

今朝こんなニュースを読みました。
「カンナビジオール(CBD)を含む製品を違法販売していたとして15社に対してアメリカ食品医薬品局が警告」 (R)

アメリカではCBDはかなり身近な存在です。
僕の住むアイダホ州でカナビスは違法ですが、CBDは合法です。
近所のヴェイプ屋さんでも普通に売られています。
隣のワシントン州ではカナビスも合法です。
車で10分ほど走るとハイウェイ沿いに販売店があります。

「なんだアメリカの話なら関係ない」
そう思うかもしれません。
しかし日本のアマゾンや楽天市場でもCBD製品は簡単に手に入ります。

FDAの見解

FDAの今の研究結果をざっくりまとめるとこんな感じです。(R)

・一部のてんかん患者に対しては、処方薬としてCBDを認可
・食品に添加、及び、ダイエットサプリとして販売するのは違法
・CBDの摂取に関して考慮すべきリスクがある
・CBDは未認可の医薬品と共に販売されており品質も不透明
FDAは今後も調査を継続する

要するに、まだ正確な情報が分からないから使わないでねということですね。

一部の重度なてんかんに認可しているのは、おそらくCBDの副作用より効果が大きいからでしょう。

FDAはなぜ警告したのか(僕の考え)

これは僕の個人的な印象と感想です。

カナビスやCBDの娯楽的な使用の流行や、行き過ぎた広告に少しブレーキをかける意味合いがあったのだと思います。

カナビス産業は新しい産業でマーケットはどんどん大きくなっています。
インフルエンサーや過剰な広告で販売を伸ばすことは簡単です。

例えば、あなたがフォローしているインスタグラマーが、サプリメントとしてCBD製品を紹介したらどう思いますか?

おそらくあなたは興味を持つと思います。
そしてクリック一つで自宅まで届きます。
もしCBDが健康に害を及ぼすモノだったら?

これってリスクだとは思いませんか?

売店に行ってみた

近所にある販売店に実際に行ってみました。
お店はジムの帰り道にあってなんとなく気になってましたが入るのははじめてです。

「Hi how are ya doin' bro?(調子はどうだい?)」
入店すると店員さんが迎えてくれました。

180センチくらいでリラックスした感じの店員さんでした。
口髭をたくわえていて、両腕にはびっしりとタトゥーが入っています。

「CBDってどんな感じなの?」
軽くあいさつをした後、僕は質問しました。

「筋肉痛にも効くし、不安感とかストレスにもいいよ。あとはてんかんの患者も使ってるね。HTCは入っていないから陶酔感はないけどね」

僕がショーケースを見ながら、色んな商品があるんだねと言いました。
店員さんはケースからグミやオイルを出して見せてくれました。

CBDグミ1(だいたい50ドル)

CBDグミ2(だいたい50ドル)

「グミもいいけど、オイルの方が効果が高いよ。ヴェイパーで吸ってもいいし、スポイトで舌の上に垂らしてもいいよ。」

CBDオイル(だいたい60ドル)

「効果はだいたい半日くらい持つよ。俺は朝に一回摂取しているよ。調子はかなりいいよ」
店員さんはまったりした口調でどんどん情報を追加してくる。

「使用中も運転とかして大丈夫なの?作業に集中とかできる?」
気になって僕は質問した。

「HTCは入ってないし問題ないよ。ちょっとリラックスしたり不安感を抑えられる感じだよ」
店員さんは口元に指を当てて何かを思い出すかのように言った。

「なるほど、いろいろ勉強になったよ。ありがとう。」

僕は販売店を出て、カフェに行ってコーヒーを注文した。

終わりに

正直取り上げにくい話題です。
しかし気になってしまったので記事にしてみました。

不安やストレスに効く、そう聞くとすぐに手出したくなる人は大勢いるでしょう。
しかしFDAが言うようにどんなリスクが潜んでいるか分からない状態にあります。
娯楽的な使用目的で手を出さない方が賢明でしょう。

もしかしたら近い将来にコーヒーやお酒のように身近な存在になることもあり得るでしょう。
でもまだ研究途中でしっかり根拠のあるデータが得られていないのが現状です。

参考:
FDA warns 15 companies for illegally selling various products containing cannabidiol as agency details safety concerns
What You Need to Know (And What We’re Working to Find Out) About Products Containing Cannabis or Cannabis-derived Compounds, Including CBD

【映画レビュー】この映画、見ると危険【レクイエム・フォー・ドリーム/Requiem for a Dream】

レクイエム・フォー・ドリーム

レクイエム・フォー・ドリームは催眠術のような映画です。

未亡人の母サラとその息子ハリー、そしてハリーの友人タイと恋人マリオン。
それぞれが夢に向かって行く中、いつしか夢は悪夢に変わっていく。

この映画かなり狂気的です。
ダークな映画が好きな人はとても楽しめるでしょう。

ここが面白いと思った1

ストーリーも狂気的ですが、それと同じくらい印象に残るのがこの映像でしょう。
接写と素早いダイレクト・カットの迫力とリズムで画面に釘付けになること間違いなしです。

顔の一部だけでキャラクターの期待・快感・動揺・不安・恐怖などの感情を強く表現しています。

ハイになる表現は、瞳孔がカッと開き、画面を徐々にホワイトアウトして演出しています。

酩酊する表現の強烈さは、この映画かトレインスポッティングが頭一つ抜けて素晴らしいです。
エンディングはレクイエム・フォー・ドリームの方が圧倒的に暗いです。 人には簡単には勧められないのが痛いところです。

ここが面白いと思った2

他にも面白いなと思ったのは、画面を二つにスプリットする演出です。
特にこれをピロー・トークで使うのはかなり実験的です。

同じベットにいる二人をそれぞれ別れた映像で撮るのは面白いなと思いました。
いろいろな解釈ができるとは思いますが、僕は同じベッドにいても断絶された世界にいる二人として受け止めました。
その別れた世界にいる二人が甘い言葉を交換する。
二人の間に愛はあるがそれはうまく交わらない。
そう伝えているように感じました。

ここが面白いと思った3

母親役サラが面白い。
エレン・バースティン(Ellen Burstyn)の演技もかなり極まっている。

軽くサラのストーリーを書きます。

サラは未亡人で、息子思いの母親だ。
ごくありきたりな生活をしていて、同じアパート・メントの主婦仲間と親しくしている。
そんなサラのところに電話がかかってくる。
内容はテレビへの出演依頼だった。

それに喜び、同じ主婦仲間にテレビに出ることを伝える。
テレビ出演を息子に伝えたところ、イタズラだろうと一蹴された。
しかしサラには日々の生活を耐える為に夢が必要だった。
夢とまではいかなくても、自らを明日に運ぶ為に欲望が必要だった。

しかしいくら待ってもテレビ出演の実際的な話が来ない。
サラはテレビ出演時に着る赤いドレスの為にダイエットをはじめる。
しかしダイエットは思うようにいかず、医者に行き薬を処方していく。
勝手に薬の摂取量を増やし、狂気に落ちていく。

このサラの少しづづ狂っている感じがすごいです。
背筋が寒くなるような日常的な狂い方をします。 日常の中で一歩一歩、周りも気づかないうちにおかしくなっていきます。
ドレスを着るために食事を変えたり、きれいに見えるように髪を染めたり、別に誰だってやりそうなところから狂気の道に引き込まれて行きます。

終わりに

誰にだって欲望はあるし、執着もあります。
そんな平凡なところから始まり、狂気に引きずりこまれていきます。
それがこの映画の怖いところです。

そんな狂気に触れたい人にはおすすめの映画です。

アマゾンのプライム会員ならそのまま見れます。

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アメリカのパーティーでやったゲームを公開【アメリカ生活】

アメリカのゲーム

先日サンクスギビングのパーティーに行きました。
そこでやったゲームを公開します。

ルールと準備

ゲームのルールは、まず自分が紙にテーマに沿った言葉を書きます。
今回のテーマは、「サンクスギビングにまつわるモノ」でした。

僕はターキーのソースに使われるクランベリーを選びました。
ちなみにクランベリーの正しいスペルは「cranberry」でした。

参加者の人数分の小さな紙切れとペンが渡されます。
11人でプレイしたので、11人それぞれに11枚の紙切れが配られました。
準備はこれくらいです。

軽くまとめます。
必要な準備:
・人数分の紙切れ
・ペン
・テーマに沿った言葉を一枚目に書く

ちなみにゲームの名前は知らないです。
適当に紙切れ伝言ゲームとでも名付けます。
ネーミングの悪さは許してください。

紙切れ伝言ゲーム

ゲームがどう運んだのか晒します。

まず僕がテーマに沿った言葉を選びました。
クランベリー」です。クランベリーは赤くて小さい実です。
そして紙切れを11枚の束ごと隣の人に渡します。

僕の左手には僕の妻が座ってました。
僕の妻は、なぜか勝手にクランベリー・ソースにしました。
そんな注文してないぜ。。

更に隣の人は、絵を見て、言葉に置き換えます。
最初の「クランベリー」は答えなので、見てはいけません。
「地球の骨をつくる為の音楽に満たされた細胞」
なかなかトリッキーな回答です。 さっそくクランベリーが音符になり、料理中の湯気が骨になりました。

たくさんの音符と自転する地球。
他にコメントは思いつかないです。

「分子とミュージカル・プレーツ」 分子という言葉選びからサイエンティスト感が溢れます。
ミュージカル・プレーツってなんだろう?

音符、そして皿の上に分子の絵が書いてあります。
みんな博士号を持っているから分子くらい余裕で描けるみたいですね。

「踊るじゃがいも」
さすがアイダホ。じゃがいもの無意識への働きが強い。

なぜか音符まで引き継がれています。
良い絵ですね。

「気が狂う」

クランベリーがここまで来ました。

終わりに

ゲームは正直あまり得意ではありませんがなかなか楽しめました。
もし興味があれば是非やってみてください。

サンクスギビングの思い出【アメリカ生活】

サンクスキビング

妻から電話があった。
仕事が終わるのが遅れると少し不機嫌に言った。
今夜は妻の同僚の家でサンクスギビングのパーティーがあるのだ。
彼女はそれを楽しみにしていた。

僕は冷蔵庫からサンクスギビングの為に作ったドイツ式のポテト・サラダを出して待っていた。 少し室温に戻して置いた方が美味しく食べられるからだ。

夕方5時過ぎに妻は家に帰ってきた。
妻は家に入ってもダウン・ジャケットを脱がなかった。パーティーに行きたくてたまらないようだ。
僕もジャケットを羽織って、車の鍵を手に取り、家を出た。

外はもう真っ暗だった。
車の鍵を開けて乗り込んだ。
先日起こした事故のせいで助手席のドアが開かない。
妻も運転手側のドアから助手席に乗り込む。

アメリカの田舎町の住宅街の道路に外灯はほとんどない。
真っ暗な道をゆっくり走る。
車には濃いスモークが貼られていて、視界がとても悪い。
視力の悪い深海魚にでもなった気分だ。気を付けながら目的地に向かう。

GPSを使って、教えられた住所に行ったが、家らしきものがなかった。
車を近所に停めて、歩いて探すことにした。
僕はポテト・サラダの鍋を抱えて外に出た。外の気温はほとんど氷点下でとても寒かった。

白い息を吐きながら妻と歩道を歩いていると、同じく鍋を抱えた女の人に会った。
彼女から話かけてきたのか、僕の妻から話かけたのかは覚えていないが、僕たちは同じ家を探していた。
どこの国かは判断できなかったが、彼女も外国人だった。そして同じく、彼女も道に迷っていた。

グーグルマップで住所を入力すると、表示されるのが今いる場所だ。
僕の妻が同僚に電話をし、家の場所を教えてもらった。
現在いる場所よりも少し先に家があるらしい。
道に迷っていた女性の車に乗って、一緒にホスト宅へ向かった。

少し迷ったがなんとか辿り着くことができた。
ドライブウェイには車が5、6台停まっていた。
さすがにもう見慣れてはいるが、アメリカの家はやはり大きい。

ホストの女性が迎えてくれた。
周りの人と軽く自己紹介をした。
妻の同僚主催のパーティーだから参加者はほとんど研究者だった。
自己紹介の次には、何を研究しているのかと聞かれた。
「いいえ、僕は昆虫学者ではありません。」そんなようなことを何度も言った。
こういう時に無職だと、少し言葉に迷う。
仕事は多くの時間を費やすだけあって、職業は大きなアイデンティティーになる。

キッチンに入ると巨大なターキーが三匹、美味しそうに料理されていた。
キッチンの左手には長方形の長いテーブルが3つ繋げられていた。
その空間をなんて呼べばいいのか分からないが、キッチンから細長く部屋が伸びている。 20人くらいは平気で座ることが出来る。

ビュッフェ形式で好きな食べ物を皿によそう。
サラダや手作りのパンにスタッフィング、そして見たことのない料理を少しづつ皿載せる。
キッチンに移動し、ターキーとクランベリー・ソースをもらう。

適当に空いている席に着いて、周りの人と話しながら食べる。
ターキーはとても美味しかった。
クランベリー・ソースやグルービー・ソースで味を変えながら食べるといくらでも食べられる。
最初に食べた時は、肉にジャムを付けるのはなんだか変な感じがした。
しかし慣れるとクランベリー・ソースとターキーはとても相性が良くてクセになる。
日本にいた時はほとんど食べたことなかったが、ターキーはアメリカでは定番の食材でどこでも手に入る。

食事の後にはデザートもあった。
ブルーベリー・タルトや正体不明のタルト、カップ・ケーキなどたくさんのケーキが用意されていた。
僕はブルーベリー・タルトにアイス・クリームを載せて頂いた。
普段はある程度摂生しているがこういう機会には、好きなだけ食べる事にしている。

みんなたらふく食べたあとはゲームをした。
紙にサンクスギビングに関する言葉を書き、横の人がそれを絵にする、そしてその横の人がまた言葉にする。言葉・絵を交互にした伝言ゲームのようなものだ。

パーティーに参加している人はみんな良い人だった。
みんな落ち着きがあって、明るくて、思いやりがあった。
リラックスして親密さのある良いパーティーだった。
アメリカの文化に少し触れることができた良い夜だった。